和歌山競輪開設74周年記念「和歌山グランプリ(GⅢ)」決勝戦が14日、12Rで行われ、寺崎浩平のカマシに乗った古性優作(32=大阪)が一気に抜け出し9回目のGⅢV。和歌山記念は初優勝を飾った。2着は東口善朋、3着は寺崎が入り近畿で上位独占。
4車結束した近畿の強力ラインで上位を独占した。
その立役者となったのは先頭で戦った寺崎だ。山田ラインに叩かれ6番手に下げたが、鐘過ぎには強烈にスパート。バックでは近畿4車で後続を引き離し、番手を回った古性は盤石の態勢。2センターから一気に抜け出し、マークの東口を連れ込む完勝劇だった。
「ラインの力で勝てたのがうれしい。東口さんにもチャンスがあるように踏み込んだが、寺崎君も残ってくれました。最高のスタートです」
ラインの先陣を切った寺崎の頑張りも称えていた。
「連日、東口さんにアドバイスをもらって、きょう(決勝)が感触的に一番良かった」と笑顔。
昨年はGⅠ3冠など大車輪の活躍を見せたが、今年は〝近畿でGⅠを総なめしたい〟と宣言。
そして来月9~12日には3連覇のかかるGⅠ全日本選抜競輪(岐阜)が控えている。「もっと進化をしていきたい」と今後もいろいろ試行錯誤をして高みを目指す。
♢古性 優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日生まれ、大阪市出身の32歳。100期生として11年7月プロデビュー。GⅠは6回制していて、21年には静岡グランプリも制覇するなど総合力は1番。通算成績は1023戦318勝。1㍍68、77㌔。血液型O。
◆次走斡旋 優勝した古性優作は平GⅢ(25~28日)、2着の東口善朋は平塚FⅠ(29~31日)、3着の寺崎浩平は岐阜FⅠ(25~27日)。